大阪工業大学 ロボット工学科 ヒューマンモデリング研究室(上田研)は,2015年4月に上田が大阪工業大学に着任して発足しました.初年度に配属された学生は1名でした,2022年度は修士1名,学部生6名が在籍しています
本研究室のメインテーマは「人間動作のモデル化とその応用」です.その中でも特に「優美な」と形容される動作に着目して動作解析やモデル化に取り組んでいます.
古典舞踊やバレエ,新体操やフィギュアスケートなど,人が見て美しいと感じる身体の動きにはどのような「共通の」特徴があるのでしょうか?
そんな疑問がこの研究を始めたスタートでした.もう10年以上もこのテーマに取り組んでいます.
「S字状の軌道を描く動作は優美である」というウィリアム・ホガースの定性的な特徴を規範に,モデル化に取り組んでいます.
2020年度から,新たに「ロボットサイエンス教育の効果とその評価方法の提案」というテーマも立ち上げました.
小中高でのプログラミング教育必修化が進められてきていますが,私達はその中でロボット教材を活用したプログラミング教育に着目しています.
ロボットプログラミングは,動きがあり,チームで行うことも多いため,PCの中で完結するプログラミング教育に比べて,子どもたちの興味が深まることが期待されています.
子どもたちの行動を分析することで,興味の深さや,理解度などを推定することができないか.
また,それを用いて効果的なプログラミング教育ができないか,などについても考えていきます.
関西には「ロボット」「ロボティクス」といった直接的な名前のついた学科はまだ数少ないので,皆さんも気になって学科のHPや各研究室のHPを見にきてくれたものと思います. ありがとうございます.
学科の教育内容については学科のページに詳しく書かれていますが,ヒューマンモデリング研究室の研究テーマってロボットと関係ないのでは?って思ったかもしれませんね.
最近のロボットは,人間に近い場所で活用されるものも増えてきました.
ロボットの動き,というとカクカクとすごいスピードで直線的に動くようなイメージを持っている人が多いと思いますが,その動きが柔らかくて綺麗なものであれば安心感も高まるのではないかと思っています.
このように,ロボットをどのように活用するかという部分で本研究室の研究内容が役に立つわけです.
機械加工は苦手と思っている人,ロボット開発に関わる分野は非常に幅広いので,きっと皆さんの興味のある分野があると思います. ぜひロボット工学科にきてください!
本研究室で取り組める研究テーマは,研究のページやメンバーのページ(名前の横に研究テーマを記載しています)を見てもらえば,雰囲気がわかると思います.
上田研の内容に興味を持った人は,ぜひ説明を聞きにきてください!